❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない

第四章 葉月の真実の気持ち

雅吉は警察に連絡し、しばらく雅也の頭を冷やすために預かって貰うことにした。

「すまんのう、最近おとなしかったんだが、あいつの本性に火をつけた女性がいるようなんだ」

「そうか、それは是非会ってみたいもんだな」

警察署長と雅吉は古くからの知り合いだった。

雅也のことも幼い頃から知っていた。

雅吉はマンションへ向かっていた。

インターホンが鳴ると、ヤスシが応対した。

「組長、申し訳ありませんでした」

「お前は悪くない、悪いのは雅也だ」

と、奥のソファに腰を下ろしていた葉月は、立ち上がりお辞儀をした。

雅吉は葉月に近づいた。

「わしは冨樫組組長の冨樫雅吉だ、お嬢さん、お名前は？」

「日向葉月と申します、この度は申し訳ありませんでした、私なんかのために冨樫さんにご迷惑をかけてしまいました」

「私なんかではない、雅也は心底お嬢さんに惚れたんだろう、そしてあんな暴挙に出てしまった、三年前に動かなくなったあいつの心を動かしたのはお嬢さんだ、感謝するよ」