❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
ヤスシが食事の支度を済ますと「それではまた明日お伺いします」と言って、

マンションを後にした。

葉月は冨樫の父親、冨樫組長に言われたことを思い出していた。

だから、黙って出て行くことは出来ない。

冨樫にちゃんと話さなければと考えていた。

嘘を……

「冨樫さん、お話があります」

冨樫は改まった葉月の様子に嫌な予感が脳裏を掠めた。

「話って何?」

葉月は深呼吸をしてから、話始めた。

「ごめんなさい」

冨樫は急に謝ってきた葉月に戸惑いを見せた。

「私の淫乱な身体が冨樫さんを窮地に追い込んで、なんてお詫びをしていいかわかりません」

「淫乱?」

「私、山辺に触れられて、感じたんです」

嘘、違う、私は冨樫さんとの妄想に感じて……

「どんどん、高みに上り詰めたんです」

「何、言ってる、葉月の言ってることわからない、そんなことあるわけない」

冨樫は段々と声が大きくなり、しまいには怒鳴った。

葉月は涙を溢れさせて、嘘を一生懸命訴えた。

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