❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
次の日の朝、葉月は荷物をまとめていた。

冨樫は何も言わずに黙っていた。

葉月、お前を自由にしてやる、でも俺はお前を諦められない。

冨樫さん、私は冨樫さんが好き、あなたの側にずっといたい、そしてあなたと一つになりたい、でも私はあなたに相応しくない女です。

だから……

葉月は荷物を持ってドアに向かった。

インターホンが鳴って、ヤスシが入ってきた。

「おはようございます」

ヤスシは葉月の様子にすぐに状況を把握した。

「葉月さん、どこへ行くんですか」

「ヤスシさん、いろいろありがとうございました、私は冨樫さんには相応しくない女です、ご迷惑ばかりおかけしてすみませんでした」

「何を言ってるんですか」

葉月はドアノブに手をかけた。

「若頭、葉月さんを止めてください」

「ヤスシ、いいんだ」

「よくありません」

ヤスシは慌てて葉月の腕を掴んだ。

「葉月さん、葉月さんがここを出ていったら、若頭はまた元に戻ってしまいます」

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