❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
まるで小さい子供のように冨樫は葉月を心配して、声をかけた。

冨樫さん、親みたいなんだから……

これじゃ、冨樫さんから離れた意味ないな。

そう思いながらも、毎日冨樫に会える喜びを感じていた葉月だった。

そんなある日、冨樫は冨樫組傘下の本山組のお嬢との見合いの話が持ち上がった。

冨樫は断りを入れたのだが、組長の顔を立てるため、会うだけ会うことになった。

本山組お嬢、本山麗美。

いつものように冨樫はコンビニにやってきた。

その姿を見つけて、麗美が冨樫に声をかけた。

「雅也さん、こんなところでお会い出来て嬉しい」

麗美は冨樫を偉く気に入ったのだ。

当然のように、冨樫に抱きついてきた。

すぐ後ろには本山組若頭、城之内理玖が控えていた。

冨樫は麗美の腕を振り払った。

「こんなところで馴れ馴れしくするな」

「雅也さんったら、照れちゃって、可愛い」

そんな様子を嫌な思いをしながら見ていたのは葉月だった。

私は冨樫さんともう、関係ないのに、やだ、ヤキモチ妬いてるの?

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