❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「いや、わからない」

「えっ」

「ビニール袋をドアノブにかけて帰ってきた」

「インターホン鳴らさなかったんですか」

冨樫は葉月がなんだかわからないが、自分に対して怒っていることを話した。

ヤスシは「ヤキモチですよ」とあっさり答えた。

「ヤキモチ?」

「若頭が麗美さんといちゃつくからですよ」

「はあ?俺はいちゃついてなんかいねえよ」

「他からはそう見えたんじゃないですか」

「でも、なんで葉月がヤキモチ妬くんだよ」

「若頭、気づいてないんですか」

「何を」

「葉月さんは若頭を愛しています」

ヤスシの言葉に、冨樫は狼狽えた。

それなら、なんで葉月は俺の側を離れたんだ。

答えが見つからないまま、冨樫は次の日もコンビニで葉月の様子を確認してアパートへ向かった。

昨日ドアノブにかけた袋はなかった。

冨樫はまたドアノブに袋をかけた。

三日目、四日目と続けた。

五日目はどうしても葉月の様子が気になり、インターホンを押した。

しかし、応答はなかった。

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