❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
寝てるのか、それとも苦しがってるのか。

葉月を心配なあまり、冷静な判断が出来ずにいた冨樫はアパートの

大家さんに事情を話し、ドアを開けてもらった。
そこへ葉月が戻ってきた。

「あ、日向さん、よかった、こちらの冨樫さんが日向さんが熱出して仕事を
休んでいるのに、インターホンに応答がないから、部屋で倒れているんじゃないかと心配して、今、鍵を開けてあげるところだったんだよ」

「すみません」

「冨樫さん、良かったねえ、では私はこれで」

大家さんはその場を後にした。

「冨樫さん、その袋、今まで届けてくれたのは冨樫さんだったんですね」

「あ、その、なんだ、風邪引いたって聞いたから」

「ありがとうございます」

葉月はにっこり微笑んだ。

「もう、大丈夫なのか」

「はい、冨樫さんのおかげです」

冨樫はどうしていいか分からず、戸惑っていた。

葉月は部屋の鍵を開けた。

「あのう、コーヒー飲んで行きますか」

葉月は冨樫を誘った。

「いいのか」

「どうぞ」
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