❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「お嬢、その辺でやめておきましょう」

すぐ後ろに控えていたのは、本山麗美の護衛の若頭城之内理玖だった。

葉月は店長に事情を話した。

「申し訳ありません」

「守ってあげられなくてごめんな」

店長は葉月に対して頭をさげた。

「何言ってるんですか、ご迷惑をかけたのは私ですから」

麗美はチンピラどもと一緒に屋敷に帰った。

葉月はアパートへ戻り、荷物の整理を始めた。

その時、葉月のアパートのインターホンが鳴った。

誰だろう?
葉月はインターホンに対応した。

「本山組若頭、城之内理玖と申します」

あ、麗美さんの護衛の人。

麗美さんは本山組のお嬢さんだから、守られてるんだ。

「どんな御用件でしょうか」

「先程はうちのお嬢が大変失礼なことを申しまして、申し訳ありませんでした」

そう言って理玖は頭を下げた。

「わざわざそのために来て頂いたのですか」

理玖は照れたように頭をかいた。

「大丈夫です、全て本当のことですし、確かに図々しいですよね」

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