❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
そう言ってにっこり微笑んだ。

理玖はなんて可愛い人なんだとますます惹かれた。

「それでは、お言葉に甘えさせて頂きます」

そして、葉月は理玖のマンションに世話になることになった。

荷物を理玖の車に乗せて、大家さんに挨拶をして、アパートを後にした。

冨樫はそんなことが、葉月の身に起こっているなど、想像もしていなかった。

まさか、自分の元を葉月が、離れていくなんて……

大家さんは葉月の引越しの手伝いをしているのは、冨樫ではないことに、

新しい恋人だと思ったのだった。
冨樫は仕事を終えて、コンビニに葉月を迎えに行った。

レジに葉月は見当たらない。

しばらく雑誌コーナーで待っていたが、葉月は中々姿を現さなかった。

「あのう、日向さんはもう仕事終わったんでしょうか」

冨樫は雑誌の整理をしている店員さんに聞いてみた。

「ああ、日向さんはお辞めになったんですよ」

「えっ」

「なんか体調が優れないとかで」

冨樫は店員さんの言葉に急に心配になった。

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