❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
ヤスシが食事の支度を葉月の分まで用意してくれていた。

「若頭、おかえりなさい、葉月さんはどうしたんですか」

ヤスシの言葉にポツリと呟いた。

「葉月は仕事辞めて、アパート引っ越してた」

「えっ」

「男と一緒だったって」

「まさか、何かの間違いですよ」
「そうだよな」

「そうですよ、何か事情があって、そのうち葉月さんから連絡ありますよ」

冨樫は黙っていた。

そして、ニヶ月が過ぎた。

麗美は葉月がいなくなったので、安堵していた。

冨樫は諦めずに葉月の行方を探していた。

前回と違って、冨樫は前向きに人生を歩んでいることにヤスシはホッとしていた。

その頃、葉月は理玖のマンションで過ごしていた。

最近体調が優れなくて、あることに気づいた。

私、生理きてない。

冨樫さんの子供を妊娠しちゃったのかな。

葉月は産婦人科に向かっていた。

「おめでとうございます、二ヶ月目に入ったところです」

やっぱり、そうなんだ。

葉月は一人で生み育てる決心を固めていた。

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