❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「私は熱も下がったみたいで、大丈夫です、看病して下さったんですね、
ありがとうございました」

女は頭を深々と下げた。

「なんか食べた方がいいんだが、食べられそうか」

「いえ、私は大丈夫です、もう失礼します、このお礼は必ず」

そう言ってその女はベッドから立ち上がった。

当然のごとく、ふらついて倒れそうになった。

俺は女を支えた。

「いきなり立ち上がったら危ねえだろう」

「すみません」

その女の身体は華奢で、今にも折れそうな身体をしていた。

「名前は何て言うんだ」

「日向葉月です」

「俺は冨樫雅也だ、葉月、もっと飯食わねえと、お前の身体折れそうだぞ」

「すみません」

「今、食事の支度するから食っていけ」

「冨樫さんが作るんですか」

「いや、違う、そろそろシェフが到着する頃だ」

「えっ」

その時、インターホンが鳴った。

「あ、きたきた」

「お待たせしました、お嬢さん、大丈夫ですか」

そう言って部屋に入ってきたのはヤスシだった。

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