❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
麗美は口角を上げてニヤッと笑った。

「絶対に雅也さんを手に入れて見せる」

麗美は雅也の元に向かった。

「雅也さん、私達婚約中よ、デートに誘ってくれてもいいんじゃないかしら」

「誰と誰が婚約中だって?」

「そんなことも言ってもいいのかしら、葉月さんは今、誰と一緒か知ってるの」

「葉月の居場所を知ってるのか」

「本山組若頭、城之内と暮らしてるのよ、しかも葉月さんは妊娠中よ」

雅也は愕然とした。

葉月が他の男と暮らしているなど、信じられないことだった。

しかも妊娠中なんて……

城之内といつそんな関係になったんだ。

「ねえ、雅也さん、葉月さんは城之内を愛しているのよ、雅也さんが私と結婚してくれたら
葉月さんを幸せにするように、城之内に言っておくわ、城之内は私の言うことには逆らえないのよ、つまり、葉月さんを谷底に突き落とすくらいのことも出来るのよ」

城之内は麗美の番犬同様だ。

葉月に酷いことをするなどあり得るだろう。

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