❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「わかった、言う通りにしよう、そのかわり、葉月に手を出すな」

「そんなにあの女が大切なの?」

「ああ、俺は葉月のためならなんでも出来る」

「雅也さんを裏切って、他の男を愛して妊娠までした女よ」

「俺は葉月の笑顔を守ってやる、たとえ他の男に向けられた笑顔だとしても……」

麗美は悔しい気持ちを抑えることが出来なかった。

「雅也さん、私にキスしてちょうだい」
「葉月に気持ちを確かめてからだ」

雅也は城之内のマンションへ向かった。
インターホンを押すが留守の様だった。

そこへ、理玖と葉月は産婦人科の帰りで、車から降りた。

「葉月」

雅也は葉月に声をかけた。

葉月はびっくりして、後退りした。

倒れそうになった葉月を、雅也は駆け寄り支えた。

「葉月、大丈夫か」

「冨樫さん」

二人はしばらく見つめあった。

そこに、運転席から降りて葉月を自分に引き寄せたのは理玖だった。

「俺の恋人に許可なく触れないで頂きたい」

理玖は葉月を恋人とはっきり雅也に向かって言った。

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