❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
冨樫は急に苦しみ出して、救急車で病院へ運ばれた。

救急車の中で、葉月は冨樫の手をしっかり握っていた。

「葉月、葉月」

「はい、ここにいます」

「明日も病室に来いよ、いいな、絶対にだ」

「はい、行きます」
冨樫はにっこり微笑んだ。
葉月は約束通り次の日も病院へ向かった。

入口で麗美と出会ってしまった。

「あなた、どう言うつもり?私との約束忘れたとは言わせないわよ」

「そんなつもりでは……」

「さっさと雅也さんの前から、消えてちょうだい、雅也さんはあなただけの記憶がないんですってね」

麗美の言葉は葉月の心を容赦なく責め立てた。

葉月は麗美に背中をグイグイ押されて、病院の外に追いやられた

そこに城之内が姿を現した。

「城之内、何やってるのよ、しっかりこの女を閉じ込めておいてよ、全く役立たずなんだから」

「申し訳ありません」

葉月はあまりにもひどい仕打ちに、麗美に対して言葉を発した。

「城之内さんは、悪くありません、私が勝手に病院へきたんですから」

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