❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
麗美に冷たい態度を取る冨樫は「そろそろ葉月が来る頃だから、帰ってくれ」と
背を向けた。

麗美は「雅也さん、葉月って女は城之内と一緒なのよ、
あんな女のどこがいいの」と悔しさを見せる。

「葉月は城之内の女か」

「そうよ」

冨樫はベッドから降りて服に着替えると、スマホでタクシーを呼んだ。

「雅也さん、どこに行くの、まさか……」

「城之内のマンションを教えろ」

麗美はヘビに睨まれたカエルのように言い返せず、城之内のマンションを教えた。

冨樫は城之内のマンションへ向かった。

冨樫がタクシーに乗り込んだ後、病室にポツンと残された麗美の元にヤスシがやってきた。

「若頭、また抜け出したんですか」

「また?」

「はい、この間も、中々現れない葉月さんの元へ、行っちゃったんです」

「雅也さんの記憶の中に、葉月って女はいないのよね」

「そうですね、不思議ですよね」

その頃、冨樫は城之内のマンションに到着した。

インターホンを鳴らすと城之内が応対した。

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