❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「冨樫さん、どうされたんですか」

えっ、冨樫さん?

葉月はびっくりした表情を見せた。

「開けろ、葉月、いるんだろう」

そして、冨樫が部屋に入ってきた。

脇腹を押さえながら、真っ直ぐに葉月に近づいた。

「なんでこんな男の側にいるんだ、俺の元にこい」

冨樫は葉月の手を引き寄せた。

その前に城之内が立ち塞がった。

「勝手な真似は困ります、あなたにはお嬢がいるじゃないですか」

「麗美を俺の側におくと約束した覚えはねえ」

「葉月は俺を愛してくれています」

「だから?」

「だから、勝手に連れて行くことは許されません」

「葉月は俺に惚れてるんだよ、俺も葉月に惚れてる、この間わかったんだ、
葉月の唇から熱さを感じた、もう離れられねえ」

「それはあなたの考えであって、葉月さんの気持ちは無視するんですか」

「別に無視しねえよ、葉月は俺に惚れてる、なあ、葉月」

葉月は何も答えられなかった。

「行くぞ」

冨樫は強引に葉月を連れ去った。

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