❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
葉月は震えた手で冨樫の背中に触れ、身を縮こませた。

「葉月、久しぶりだな、ずっと俺のここ、葉月を待ってるんだけどな、早く慰めてくれよ、前みたいに……」

「てめえ、ふざけたこと言ってんじゃねえぞ」

冨樫は山辺の胸ぐらを掴み、殴りかかろうとした。

「冨樫さん、やめてください」

葉月は冨樫の腕を掴んで止めようと必死だった。
ヤスシの言葉が脳裏を過ぎったのだ。

「葉月、早くお前の色っぽい声聞きてえよ」

「いつまでもふざけたこと言いやがると、その口聞けねえようにするぞ」

「おー怖い、怖い」

葉月はギュッと冨樫の腕を掴んで離さなかった。

そこにヤスシが車を停めて、声をかけてくれた。

「若頭、葉月さん、おまたせしました」

葉月はグッとタイミングに現れたヤスシに感謝した。

「冨樫さん、もう行きましょう」

その場を去ろうとした葉月に、山辺は言葉を投げた。

「葉月、俺から逃げられると思うな」

葉月は背筋が凍る思いがした。

冨樫と葉月は車に乗り込んだ。

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