❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「若頭、食事にしましょう、今日からまた俺が若頭の側にいますから」

「ヤスシ、葉月のアパートの住所、俺のスマホに送ってくれ、ちょっと行ってくる」

冨樫は車の鍵を持ってマンションを出ようとした。

「若頭、葉月さんを連れ戻すつもりですか」

冨樫は振り向いてこう言った。

「心配するな、謝りに行くだけだ」

冨樫は車を走らせた。

ナビに葉月のアパートの住所を入れた。

以外と近いな、これなら様子も見に行けるな。

冨樫はアパートに着くと、インターホンを鳴らした。

「はい、どなたですか」

インターホン越しに葉月の声が聞こえた。

「冨樫です、謝りたくて、開けてもらうことは可能か」

「すみません、ドア越しでもいいですか」

葉月の声はちょっと震えていた。

「本当に悪かった」

葉月の返事は聞こえなかった。

「葉月、もし困ったことがあったら、連絡してくれ、いつでも駆けつける」

やはり葉月は黙ったままだった。

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