❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「なあ、葉月、明日、ちょっと一緒についてきてもらいたいところがあるんだ」

「どこですか」

「親父に葉月を紹介する、正式に結婚相手としてな」

「冨樫さん」

葉月は満面の笑みを見せた。

「葉月、俺と結婚してくれ」

「はい」

葉月はこの幸せはずっと続くと疑うことはなかった。

次の日、冨樫と一緒に冨樫組の屋敷に向かった。

冨樫の父親とは、葉月は面識がある。

反対されちゃうかな。

葉月は不安な気持ちを抱えながら、屋敷に向かった。

車から降りると、ずらりと並んで冨樫組の部下達が迎えた。

「お疲れ様です」

冨樫さんは若頭なんだから、当たり前かもしれないけど、

私は初めての光景に唖然とした。

足がすくんで一歩が踏み出せない。

冨樫はすぐに葉月の異変に気づいた。

「葉月、どうした」

「あっ、あのう、足が動かなくて」

冨樫は急いで葉月に近づいた。

「大丈夫か」

冨樫は葉月の足を確認した。

「どこか痛いのか」

葉月は首を横に振って、冨樫に手を伸ばした。

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