❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「山辺は異常だな、お嬢さん、山辺とは不倫か」

「違います」

「だってよ、結婚してるんだろ」

「これは、逃げ出した後、私を助けてくれた男性にプロポーズされて頂いた指輪です」

「もしかして、その男、極道か」

「どうしてわかったんですか」

守はヤスシを指挿した。

「こいつがお嬢さんと一緒にいるってことは、そう言うことだろう」

葉月はなっとくの表情を見せた。

「でも、こいつ、役立たずだな」

「そんなことありません、ちゃんと私を気遣ってくれます」

「あのな、俺に拉致されて、ボコボコにされて、お嬢さんを守れてねえじゃねえか」

「それは……」

「お嬢さんの旦那はどこの組のもんだ」

「冨樫組若頭の冨樫雅也です」

「え、冨樫?」

「知ってるんですか」

「お嬢さん、知ってるのか」

「はい?」

「三年前の事件」

「はい、ヤスシさんと冨樫さんのお父様から聞きました」

「そうか、立ち直れたのか、冨樫」

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