❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「あのう、ヤスシさんの傷の手当てしたいので、薬箱どこですか」

「ああ、はいよ」

葉月はヤスシの傷を手当てし始めた。

「お嬢さん、うまいもんだな」

「そのお嬢さんってやめてください」

「じゃあ、なんて名前なんだ」

「葉月です」

「葉月」

「あっ、冨樫さんに連絡しないと、心配してるよね、どうしよう」

「あのう、冨樫さんに連絡してもいいですか」

「はあ?葉月、お前、自分の立場わかってるのか、拉致させてるんだぞ」

「分かってます、でもすごく心配してると思うから」

「なんて連絡するんだよ」

「迎えにきてって」

守は大声で笑い出した。

「葉月、おもしれえ」

「だって、山辺のところには行きたくありません」

「そうだな、また過呼吸起こしたらやべえしな」

守はスマホを取り出し、冨樫に連絡をし始めた。

「よう、三年振りだな、冨樫」

「何の用だ、悪いが、今、取り込み中だ、切るぞ」

「おい、葉月は俺のとこにいるぜ」

「えっ、葉月がどうしてお前のところに……」

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