❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「山辺に頼まれたんだよ、葉月を連れてくるようにとな」

「葉月はどこにいるんだ、葉月を返せ」

「だめだ、俺は山辺から大金を受け取る手筈になっている、葉月は渡せねえ」

守はスマホを切った。

「冨樫にちゃんと連絡しておいたぜ」

「もう、あんな言い方したら、余計に心配するじゃないですか」

「俺は本当のことを言ったまでだ」

葉月はヤスシの手当てをしながら、話していた。

守の言葉に急に立ち上がり、頭を下げた。

「お願いです、山辺のところには行きたくありません、私を助けてください」

「あのなあ、何で俺が葉月を助けないといけないんだ」

「だから、お願いしているんです」

守は葉月の言葉は無視して「俺と一緒に山辺のところに行くんだ」そう言って

無理矢理引っ張っていった。

葉月は観念した。

守と葉月は約束のホテルに到着した。

部屋に入ると、奥のソファに山辺は座っていた。

「約束通り葉月を連れてきたぞ」

「葉月、待ってよ、これからずっと一緒だ」

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