❤️お前の身も心も捧げろ〜極道の寵愛は止められない
「若頭、すみません、西沢が葉月さんを連れて、山辺の元に行ってしまって
本当に申し訳ありません」

「もう喋るな」

冨樫は救急車を呼び、ヤスシを病院へ搬送した。

冨樫は西沢のスマホに連絡した。

「おお、冨樫、どうした」

「葉月はどこにいるんだ」

「ここにいるぜ」

「山辺と一緒か」

「いや、山辺から葉月を俺が助け出した、ありがたく思え」

「すぐ、迎えに行く、どこだ」

「だめだ、今、俺と葉月はデート中だ、邪魔するな、これからホテルに行くんだからな」

「てめえ、ふざけたこと言ってるんじゃねえぞ」

「ふざけてねえよ、とにかく大人しく俺のマンションで指でも加えて待ってろ」

スマホは切れた。

あの野郎、葉月とデートだと……
冨樫は居ても立っても居られず、心あたりを探し回った。

その頃、西沢と葉月はホテルのロビーにいた。

「あのう……」

「なんでもするんだろう」

西沢は葉月の腕を引っ張り、ホテルの部屋に入った。

「シャワー浴びてこい、山辺の匂い消してこい」

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