ハジメテノコイ
キーンコーンカーンコーン...


「セーフッ...」


ガンダッシュでなんとか間に合った。


「おはよ、ゆず」


高校一年生の時から同じクラスの一愛。


「またギリギリなのか」


名簿でポンッと頭を軽く叩いた担任の先生。


ガラガラ。


「普通に遅刻だぞ雅臣」

「へーい」


このチャラチャラした男はあたしの幼馴染。


「今日は早いじゃん」

「まぁな」


授業が始まってから来る事もある雅臣。


「この時間で早いってことあるか」


担任の先生にツッコミを入れられる。


「お前らお隣さんなんだから協力して早く来るとかすれば?」

「「絶対やだ」」

「何ハモってんのよ(笑)」

一愛言うとクラスに少し笑いが起きた。
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