ハジメテノコイ
「お前の笑顔がすきだ。けど無理して作る笑顔は嫌いだ...」

「雅臣.....」

「俺じゃ駄目か...?」

「え.....」

「幼馴染じゃ距離近くて男として見て貰えない?」


小さい頃からずっと雅臣とやんちゃに遊んできた。

雅臣はわんぱくで誰よりも強くて。

でも絶対弱いものイジメはしなくて。

強くて優しい男の子。

そんな雅臣が目をうるませてあたしに聞いている。


「わっ...」


あたしは雅臣の手を自分の心臓に持っていった。


「こんなにドキドキしてるよ」

「はぁー...」


雅臣は頭を抱えて座り込んでしまった。
< 42 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop