キミの空に虹を!
Weather3.雨上がり
「だからバレちまったんだろーな。」

男の子は、波月くんは、そう言って思いの丈を締めくくる。

「は…づきくんは、だから私をあんな顔で見てたんだね。」

「…べ、別にそんな顔で見てねぇっ!」

すると、一瞬思考が停止した。

と思いきや、さっきとは真逆のことを言って顔を背ける波月くん。

(へっ?)

よくよく横顔を見てみると_?

「耳が、真っ赤…!」

まさか、波月くんが照れてる!?

(…でも、なんでだ?)

「〜っ!放っといてくれよ!!目、合わせてくんな!!」

(もしかして、私と見つめ合ってたのを思い出して恥ずかしくなった!?)

なんか…、可愛いかも?

「ふふっ、あははっ!波月くん、意外と可愛い。」

「俺は、可愛くねぇっ!」

フンッと、顔をしかめる波月くんはやっぱり怖かったりする。

でも、今はなんだかとても人間性があって接しやすい。

「そういえば、自己紹介まだだったね。私の名前は"天依 白端"!」
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