キミの空に虹を!
Weather8,怒りは灼熱
ビュンビュンと駆けていく狐。

「はぁ…、はぁ。」

それに乗っている私は、怒りがおさえきれなかった。

(なんで!?酷いよ、皆!)

グツグツはまだ治まらなくて、狐は気持ちに比例するかのようにスピードを上げていく。

「あ…より!…天依!!」

名前を呼ばれるが、もう止まらない。

「お前、時間制限あんだろ!?このスピードだと怪我する!!」

「でも!焼けてるみたいに胸が苦しいんです!」

アレがあったあとでも、私に優しくしてくれる波月くん。

なんで怒らないの?なんでそんな平然といられるの?

(代わりに私が怒らなければ、じゃないとこの気持ちは_。)

誰が叫ぶんですか?
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