キミの空に虹を!
Weather 2.拒絶の雨と過去
「いって〜!」

その絶叫で、ハッとする私。顔の横には…散乱する林檎と睨んでる男の子。

(えっ、ここどこ?。)

どうやら、私がいるのはごみ捨て場みたいだ。

「なんで急に落ちんだよ!」

「えーっと、時間制限があるんだ。」

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〈時間制限〉

これは、私の能力を使った時にあるもの

強力なチカラを手に入れる代わりに、時間が10分ほど決まっている

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「そーいうことかよ。てか、退いてくんない?」

なんとか説明し終えたんだけど、男の子はまたもやウザそうに話しかけてくる。

(わぁ!?そっか、抱きついたまんまだった!)

「ゴメン!すぐ退くねっ!」

私はピュンと飛のくと、火照った頬をパタパタとあおぐ。

(リリアのアホ〜!!)

チラッと男の子を見ると、さっさと林檎に手を伸ばしている。

口元に持っていき…まさか食べるつもり?
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