空に一番近い彼
「とりあえず座りましょうか。美咲、俺がさっきの紅茶淹れるから、キッチン借りるよ」

「うん」

妙な沈黙が漂う。

「はい、二人ともこれ飲んで」

「いただきます」
「いただきます」

「美味しい」
「美味い」

「二人とも息ピッタリじゃん。美咲、俺帰るよ」

「大丈夫?」

「大丈夫。二人見てたら、面白くて、久しぶりに笑えた」

「駅に行くんでしょ?」

「うん」

「だったら私も駅まで行く」

「もう変なこと考えないから心配すんな」

「嫌だ。一緒に行く」

「じゃあ俺も行く」

「何で駿さんも行くんですか」

「は?当たり前だろ。惚れた女が男と出かけるの指を咥えて見てられるか!おい、トモキ、俺の車で送ってやる。駅まで遠いしな」

「トモキ、せっかくだから送ってもらおう」

「いいんですか?」

「ああ。でも、トモキは後部座席で美咲は助手席な」

「ありがとうございます」

俺の車に乗り、3人で駅まで向かった。一体どういう状況だよ!


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