月下の逢瀬のレビュー一覧
基本的に自己犠牲ものは好きではないのですが、この作品はお互いの退っ引きならない事情を、上手に昇華していると思います。 結ばれることはない……でもバッドエンドではない……。 不思議な作品です。 最後の場面の余韻が、とても素晴らしかった。 ………とても。
数え切れないほど読み直してきましたが何度読んでも飽きることがありません。初めてこのお話に触れてから何年か経つ現在も、作品から思うことは益々深くなる一方です。そんな中、作者様にはぜひサイドストーリーとして、理玖の心情に沿い展開していくこのお話を見せていただけないかと思っています。私なりにもいろいろ考え楽しんでおりますが、ひとつの仮説としてであれ、作者様の言葉、文字で、お聞き出来ればなあと思っています。いずれにせよ、素晴らしい作品に出会うことができ大変嬉しく思います。
ほんとうにただただ感動です! まだ高校生だという男女が、大人なみの問題を抱えてれん愛をする姿は、ありえないことかもしれないけれど絶対にないとも言い切れない…。 起承転結ではなくて、最後まで続きを読者に考えされることがあったような気がします! 子供では解決しきれないこと…。それに立ち向かっていった主人公たちはすごいと思います! 違うお話もよみたいでーす! もちろん星いつつ!笑笑
二度目の完読、やはり心を奪われました まだ読み手専門だった頃にこの作品を読んで 感銘を受けた記憶が蘇ってきます 書き手になった今、もう一度読み返したい作品を考えた時、迷うことなくこの作品を選ばさせていただいた次第です 深く鋭く心に残る作品です 始まりも終わりも私の中ではドストライクな作品 遅くなりましたがレビュー投下させていただきます 最後に作者さま まだまだ下手くそな私ですが、書く世界に導いてくださり感謝しています これからもいちファンでいさせてください
切ない…このふたり~どこかで…一緒になるのかな!?と思いながら読みました♀ 先生もいい人だし…ん~こんな恋愛もあり!?って読んじゃいました♪ また読んじゃいそう♪
凄く切ない作品でした。 互いに思い合う心は同じなのに、共に歩めない二人。 同情から抜け出せなくなった彼も、その彼を強引に奪うことが出来なかった彼女も優しすぎたのだと思います。 来世で二人の歩む道が同じであることを願わずにはいられませんでした。 読みながら、何度も胸が締め付けられました。
ずっとずっと想ってきた相手の隣には 別の人がいました。 二人を紡ぐのは、 月下のほんのひとときな時間。 太陽の下で一緒に歩ける日は 来ないのだろうか。 好きなのに、どんなに愛しても 大好きな彼と一緒に歩むことはできない。 全てを捨てることができたなら。 だけどそれはできなかった。 だから、お互い違う道を歩く。 過ちを犯してから気付くこと。 どんなに悔やんでも、過去には戻れないけれど決して忘れない。忘れることができないなら忘れなくていい。 切なくて、もどかしくて。彼等はまだ幼かったのかもしれない。 けれど、皆誰もが必死にもがいて。 選んだ道へ。 読み始めたら止まらなくなり、引き込まれました。切なくもそれぞれの愛を感じる作品でした。ぜひ一読を。
理玖には他の女がいると知りながら、月夜の下、 彼が来てくれることを期待する真緒。 逢瀬のためには男が来るのを待つしかなくて、男が来なくなったら 二人の関係は終わる ──…昔の日本の 「通い婚」を思い出しました。 題名・章名・内容全てが合っていて、綺麗で切ない 雰囲気を創り出しています。読みながら何度も 胸が詰まりました。 みんなが幸せになれる道はないのか。 全てを捨ててでも理玖といたいと思うのか。 最後に真緒が選んだ未来とは… ぜひ、確かめてみてください。
大好きな幼馴染には中学の時から付き合っている彼女がいる。それでも抑えきれない想いを伝えてしまった真織。振られる覚悟だったのに彼の答えは 「2番目でもいいか」 月が照る間、夜の一時のみ恋人同士になって抱き合う2人。昼はあの子の彼氏。 苦しみながらも中途半端な関係を終わらせることが出来ず、理玖に溺れる真緒。 そんな彼女の秘密に気付いた男が1人居た。 最初のうちはありきたりな展開を予想して読んでました。そんな私を嘲笑うように、次から次へと明らかになる事実と衝撃の展開。 のめり込んで1日で読み、言葉に出来ない余韻が2晩過ぎた今も続いています。 正しい答えなんて分からない。誰が彼らを責められるだろうか。あなただったら、どうする?きっと悩むに違いありません。
幼なじみの「理玖」と哀しい逢瀬を重ねる「真緒」との切ない物語。 流麗な文体で、胸が締め付けられるような心情を情緒豊かに描いた作品です。 主人公の目に映る景色だけでなく、色や匂いまでもが読者にも感じられることでしょう。 作品の象徴ともいうべき『月』の存在が、見事に二人の逢瀬にマッチしていて、ラストは素敵な余韻に包まれました。 すべてを読み終え、再びタイトルに着目し、納得!しました。 "ハッピーエンドの形は必ずしもひとつではない"と実感しました。 しっとりと胸に響く、情感溢れる作品です。是非、ご一読ください。 オススメです!!