焼きそば王子
学校で噂の
みんなから色々な噂を聞いた事がある、殊の外荒唐無稽なお話である。
高校生にかなり美味しい焼きそばを作る男子がいるそうだ。焼きそば王子と呼ぼれている。
焼きそばはそんなに好きでも嫌いでもないけど、王子とつくぐらいだから美味しいかもしれない。
焼きそばの知識はそれだけだ。
私はその人とは一生出会わないだろうと思いながらたこ焼きを歩きながら食べているとたこ焼きとは違うソースの香りが校舎の裏側から匂ってきた。
自慢だがソースの違いを嗅ぎ分ける事に冠しては私の右に出るものはいない。
なのでこの匂いはお好み焼きのソースの匂いと分かり、いてもたってもいられなくなり私は全速力で走り出していた。
校舎裏にはお好み焼きを作っている少年がいた。
「らっしゃい!」
ねじりはちまきをして軽快なステップでヘラを動かしている。
まるで手が4本あるよう。
だが、よくよく考えてみると高校でお好み焼きを焼いているのは、何故であろうそれに校舎裏というのも気になるし、何故鉄板もあるのかが疑問視される。
それ以前に私はお好み焼きの方じゃなくて焼きそばの方の王子を探しているためそのまま素通りしてせまく、美術部の備品の残骸であろうブルータスの石膏の近くの青いポリバケツに、たこ焼きが入っていたプラスティクの長方形の入れ物を入れた。
その後ぶらぶら校内を歩いているとさっきとは違うソースの匂いがただよってきたので、急いでそこへ急行した、次は本当にやきそば王子がいるかも知れない。
「おっ嬢ちゃんやきそば喰うかい?」
それらしきねじりはちまきがいたがウザかったので無視して通り抜けようとしたが、やきそばの匂いにはあらがえなくてついその男子に声かけてみた。
「あなたがやきそば王子?」
その男は猫ぐらいの額をペチンと叩いてあちゃ〜という顔をした。
「それよく言われるんだけど、おうじではなくやきそば玉子な」
私としてはどちらでもいい。
やきそば玉子はそう言いながらもヘラを動かすのを止めない。
なかなか様になっているがヘラヘラしないるのには変わらない、ヘラだけに。
面白い冗談を言った後私はやきそば玉子に聞いてみた。
「なんでやきそばを学校で作ってるの?」
この質問を待っていたとばかりにやきそば玉子はキラリと青のりがついた歯をのぞかせて、最高の笑顔を見せた。
高校生にかなり美味しい焼きそばを作る男子がいるそうだ。焼きそば王子と呼ぼれている。
焼きそばはそんなに好きでも嫌いでもないけど、王子とつくぐらいだから美味しいかもしれない。
焼きそばの知識はそれだけだ。
私はその人とは一生出会わないだろうと思いながらたこ焼きを歩きながら食べているとたこ焼きとは違うソースの香りが校舎の裏側から匂ってきた。
自慢だがソースの違いを嗅ぎ分ける事に冠しては私の右に出るものはいない。
なのでこの匂いはお好み焼きのソースの匂いと分かり、いてもたってもいられなくなり私は全速力で走り出していた。
校舎裏にはお好み焼きを作っている少年がいた。
「らっしゃい!」
ねじりはちまきをして軽快なステップでヘラを動かしている。
まるで手が4本あるよう。
だが、よくよく考えてみると高校でお好み焼きを焼いているのは、何故であろうそれに校舎裏というのも気になるし、何故鉄板もあるのかが疑問視される。
それ以前に私はお好み焼きの方じゃなくて焼きそばの方の王子を探しているためそのまま素通りしてせまく、美術部の備品の残骸であろうブルータスの石膏の近くの青いポリバケツに、たこ焼きが入っていたプラスティクの長方形の入れ物を入れた。
その後ぶらぶら校内を歩いているとさっきとは違うソースの匂いがただよってきたので、急いでそこへ急行した、次は本当にやきそば王子がいるかも知れない。
「おっ嬢ちゃんやきそば喰うかい?」
それらしきねじりはちまきがいたがウザかったので無視して通り抜けようとしたが、やきそばの匂いにはあらがえなくてついその男子に声かけてみた。
「あなたがやきそば王子?」
その男は猫ぐらいの額をペチンと叩いてあちゃ〜という顔をした。
「それよく言われるんだけど、おうじではなくやきそば玉子な」
私としてはどちらでもいい。
やきそば玉子はそう言いながらもヘラを動かすのを止めない。
なかなか様になっているがヘラヘラしないるのには変わらない、ヘラだけに。
面白い冗談を言った後私はやきそば玉子に聞いてみた。
「なんでやきそばを学校で作ってるの?」
この質問を待っていたとばかりにやきそば玉子はキラリと青のりがついた歯をのぞかせて、最高の笑顔を見せた。