渡リ廊下デ
「悪かった!!
早く言うべきだった!!!」
朝あげたバレンタインチョコがまずかったと放課後になって突然言いに来たシェン。
「シェンは悪くないから」
放課後、バレンタインチョコを渡す時に告白する予定だった私。
「早くても遅くても同じだった」
彼女が出来たばかりの樹芽水先輩にバレンタインチョコを渡して告白するなんて、私には出来ないから。
「彼女は誰か知ってるか?」
「空良先輩でしょ。サッカー部マネージャーの」
「知ってて当然か。
ずっと先輩の事見てたもんな」
見てた。
高校に入学してグラウンドでサッカーをしている姿を見た時からずっと遠くから見てた。
「樹芽水先輩の彼女になるのは空良先輩しか居ないと思ってたけど、今日とは思わなかった」
予想外……。
早く言うべきだった!!!」
朝あげたバレンタインチョコがまずかったと放課後になって突然言いに来たシェン。
「シェンは悪くないから」
放課後、バレンタインチョコを渡す時に告白する予定だった私。
「早くても遅くても同じだった」
彼女が出来たばかりの樹芽水先輩にバレンタインチョコを渡して告白するなんて、私には出来ないから。
「彼女は誰か知ってるか?」
「空良先輩でしょ。サッカー部マネージャーの」
「知ってて当然か。
ずっと先輩の事見てたもんな」
見てた。
高校に入学してグラウンドでサッカーをしている姿を見た時からずっと遠くから見てた。
「樹芽水先輩の彼女になるのは空良先輩しか居ないと思ってたけど、今日とは思わなかった」
予想外……。
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