突然現れた魔女っ子が帰ってくれません。
 かえ、と言いかけて固く口を結んだ。そんなうるうるした目で懇願されると、こちらとしても扱いに困る。

 ……よく見りゃ顔は可愛いし。

「んじゃ、一応聞くけど。その課題対象とか恋の魔法とかってなに? 俺は何をすればいいわけ?」

 女の子の表情がパァッと明るくなった。

「私があなたに魔法を掛けます。上手く掛かるとあなたは私の事を好きになります」

 はぁー!??

「俺はロリコンじゃねぇー、帰れ!」
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