愛よりもお金が大事。
冬野が果て、その行為が終わる。
けっこう激しかったのか、ベッドのシーツがぐちゃぐちゃな上、
避妊具の破かれた袋が、床の絨毯の上に落ちている。
それと同じように、私達のスーツや下着が雑に散らばっている。
冬野は後処理を済ませ、すぐに私を捕まえるように抱き締めて来る。
裸のまま、二人でベッドに寝転ぶ。
「もう一回していい?」
「ダメ」
冬野のお願いを断ると、私の胸を撫でるように触って来る。
「私、そろそろ帰るね?」
「は?」
ちょっと不機嫌そうに、私を見て来るけど。
「泊まりは、無理。
覚えてない?入社してすぐくらいに、うちの母親が心筋梗塞で倒れたの?」
そう言うと、冬野は不機嫌そうに寄っていた眉を緩めてくれた。
「あの時は、私が側に居る時だったからすぐに救急車呼んで大丈夫だったけど。
もし、居ない時だったら、って考えたら…。
そりゃあ、私は日中働いて居ないし、母親もそれ以降シフトを減らしたとはいえ働いてるから、ずっと付いててられるわけじゃないけど。
やっぱり、夜は家を空けるのが心配なの」
「夏村の所、父親は亡くなってたよな?
それに、双子の弟と妹は、まだ高校二年とかか。
そりゃあ、色々心配か」
同期で仲良しの冬野には、そうやって色々と話している。
「うん。弟と妹には、心配しなくてももう子供じゃないから大丈夫とか言われるんだけど」
私が前の彼氏と付き合っていた時、
弟と妹には、たまには彼氏と旅行でも行って来たら、とか色々言われた。
でも、私は家を空ける事なく、毎日帰っていた。
そうやって外泊出来ない事も、前の彼氏にフラれた理由の一つかもしれない。
けっこう激しかったのか、ベッドのシーツがぐちゃぐちゃな上、
避妊具の破かれた袋が、床の絨毯の上に落ちている。
それと同じように、私達のスーツや下着が雑に散らばっている。
冬野は後処理を済ませ、すぐに私を捕まえるように抱き締めて来る。
裸のまま、二人でベッドに寝転ぶ。
「もう一回していい?」
「ダメ」
冬野のお願いを断ると、私の胸を撫でるように触って来る。
「私、そろそろ帰るね?」
「は?」
ちょっと不機嫌そうに、私を見て来るけど。
「泊まりは、無理。
覚えてない?入社してすぐくらいに、うちの母親が心筋梗塞で倒れたの?」
そう言うと、冬野は不機嫌そうに寄っていた眉を緩めてくれた。
「あの時は、私が側に居る時だったからすぐに救急車呼んで大丈夫だったけど。
もし、居ない時だったら、って考えたら…。
そりゃあ、私は日中働いて居ないし、母親もそれ以降シフトを減らしたとはいえ働いてるから、ずっと付いててられるわけじゃないけど。
やっぱり、夜は家を空けるのが心配なの」
「夏村の所、父親は亡くなってたよな?
それに、双子の弟と妹は、まだ高校二年とかか。
そりゃあ、色々心配か」
同期で仲良しの冬野には、そうやって色々と話している。
「うん。弟と妹には、心配しなくてももう子供じゃないから大丈夫とか言われるんだけど」
私が前の彼氏と付き合っていた時、
弟と妹には、たまには彼氏と旅行でも行って来たら、とか色々言われた。
でも、私は家を空ける事なく、毎日帰っていた。
そうやって外泊出来ない事も、前の彼氏にフラれた理由の一つかもしれない。