愛よりもお金が大事。
◇
「お疲れさま」
そう言って、冬野は部屋の扉を開いて私を迎えてくれる。
冬野は帰って来たばかりなのか、ジャケットとネクタイはないが、スーツ姿のまま。
「私、今日定時で終わったから。
ちょっとハンバーガー食べて。これそのお土産」
有名なファストフード店の名前が入った紙袋を、冬野に渡す。
「サンキュー」
そう言って部屋の中に入って行く冬野に付いて行くように、
私も部屋に入る。
冬野はリビングのローテーブルの上に、私が渡した紙袋を置くと、床に腰を下ろした。
私も冬野と向かい合うように、腰を下ろした。
「夏村、もうこんな事辞めよっか」
何の前置きもなく言われた言葉に、一瞬、何を言われたか分からなくて。
「冬野、今日のあれの事?
そりゃあ、会社の会議室であんな事ダメだし、まさか、副社長に見られて、私達、何か処分受けるかもしれないよね?」
「それもそうだし。
こうやって、二人で会う事も」
やっぱり、そう言う意味なんだ。
「お疲れさま」
そう言って、冬野は部屋の扉を開いて私を迎えてくれる。
冬野は帰って来たばかりなのか、ジャケットとネクタイはないが、スーツ姿のまま。
「私、今日定時で終わったから。
ちょっとハンバーガー食べて。これそのお土産」
有名なファストフード店の名前が入った紙袋を、冬野に渡す。
「サンキュー」
そう言って部屋の中に入って行く冬野に付いて行くように、
私も部屋に入る。
冬野はリビングのローテーブルの上に、私が渡した紙袋を置くと、床に腰を下ろした。
私も冬野と向かい合うように、腰を下ろした。
「夏村、もうこんな事辞めよっか」
何の前置きもなく言われた言葉に、一瞬、何を言われたか分からなくて。
「冬野、今日のあれの事?
そりゃあ、会社の会議室であんな事ダメだし、まさか、副社長に見られて、私達、何か処分受けるかもしれないよね?」
「それもそうだし。
こうやって、二人で会う事も」
やっぱり、そう言う意味なんだ。