愛よりもお金が大事。
「お義父さんは、本当に透が大好きで。
妻は一人っ子でとてもお義父さんから溺愛されていて。
透がうちの子の中で一番妻に似てるから、お義父さんは孫の中で一番透が可愛いみたいで」
冬野のお父さんにそう言われて見ると、冬野と冬野のお母さんはとてもよく似ている。
「確かに、うちの父は私に甘いのよね。
私と主人は大学の頃からお付き合いしてて、卒業してすぐに私の妊娠が分かって、結婚したのだけど」
「はい」
そう相づちをうちながら冬野の両親を見るが、若いな。
うちの両親も結婚が早かったから、同じ歳くらいなのだろうけど。
「主人の仕事柄転勤が多いでしょ?
それに、私は殆ど社会経験がないまま結婚してしまって特にスキルもなくて、私がこの先職につけないんじゃないかって父は心配したのか、私をうちの会社の非常勤役員にしてしまって」
冬野のお母さんは働いてないが、ずっと役員報酬は入って来ているのか…。
大企業のあけぼし商事の。
働いてないと言っても、大事な書類に判子を押したりとか、全く何もしてないわけではないのだろうけども。
冬野に、お母さんはずっと働いてないと聞いて、私が勝手に専業主婦だと思っていたみたい。
あれだけ結婚相手にお金を求めていたのに、
今のこの状況にけっこう困っている。
妻は一人っ子でとてもお義父さんから溺愛されていて。
透がうちの子の中で一番妻に似てるから、お義父さんは孫の中で一番透が可愛いみたいで」
冬野のお父さんにそう言われて見ると、冬野と冬野のお母さんはとてもよく似ている。
「確かに、うちの父は私に甘いのよね。
私と主人は大学の頃からお付き合いしてて、卒業してすぐに私の妊娠が分かって、結婚したのだけど」
「はい」
そう相づちをうちながら冬野の両親を見るが、若いな。
うちの両親も結婚が早かったから、同じ歳くらいなのだろうけど。
「主人の仕事柄転勤が多いでしょ?
それに、私は殆ど社会経験がないまま結婚してしまって特にスキルもなくて、私がこの先職につけないんじゃないかって父は心配したのか、私をうちの会社の非常勤役員にしてしまって」
冬野のお母さんは働いてないが、ずっと役員報酬は入って来ているのか…。
大企業のあけぼし商事の。
働いてないと言っても、大事な書類に判子を押したりとか、全く何もしてないわけではないのだろうけども。
冬野に、お母さんはずっと働いてないと聞いて、私が勝手に専業主婦だと思っていたみたい。
あれだけ結婚相手にお金を求めていたのに、
今のこの状況にけっこう困っている。