孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】
会計を済ませて産婦人科を出ると、駐車場で佛さんがそわそわしながら待っていた。今日も奏飛さん専属の運転手さんが不在なので、佛さんが代わりを務めてくれているのだ。
私に気づいた彼は後部座席のドアを開け、お互いに乗り込んでから緊張した面持ちで声をかける。
「深春様、検査の結果は……」
私はにっこり微笑み、エコー写真をぴらっと掲げてみせた。運転席からこちらを向く彼の表情がぱあっと明るくなり、お祈りするかのごとく胸の前で手を組む。
「おおおおめでとうございます~~!! なんて素晴らしい日なんでしょう!」
「ありがとうございます、佛さん」
オーバーリアクションに笑いつつも、自分のことのように喜んでくれるのでこちらもさらに幸せな気分になった。
現在時刻は、午後四時半。早く奏飛さんに報告したいけれどまだ出張中だし、直接顔を合わせて伝えたいから我慢だ。
なので、先にご両親に報告しようと思う。明日は乗馬体験をする予定なのだが、妊娠がわかった以上それはできないという旨を話しておかなければ。
私に気づいた彼は後部座席のドアを開け、お互いに乗り込んでから緊張した面持ちで声をかける。
「深春様、検査の結果は……」
私はにっこり微笑み、エコー写真をぴらっと掲げてみせた。運転席からこちらを向く彼の表情がぱあっと明るくなり、お祈りするかのごとく胸の前で手を組む。
「おおおおめでとうございます~~!! なんて素晴らしい日なんでしょう!」
「ありがとうございます、佛さん」
オーバーリアクションに笑いつつも、自分のことのように喜んでくれるのでこちらもさらに幸せな気分になった。
現在時刻は、午後四時半。早く奏飛さんに報告したいけれどまだ出張中だし、直接顔を合わせて伝えたいから我慢だ。
なので、先にご両親に報告しようと思う。明日は乗馬体験をする予定なのだが、妊娠がわかった以上それはできないという旨を話しておかなければ。