孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】
「今、お義母様だけでも家にいますかね? 明日の予定をキャンセルさせてもらうのと一緒に報告しておきたいんです」
「承知いたしました。旦那様は仕事中ですが、奥様はご在宅のはずなので向かいますね」
快く承諾してくれた佛さんは、私の体調を気遣って穏やかな運転で黒凪家へと車を走らせた。
十分ほどで到着し、いつものようにリビングに通される。しばし待っていると、佛さんと共にお義母様がやってきた。
「どうしたの? 深春さん」
「突然来てしまってすみません。ご報告したいことがあって」
ついさっき妊娠がわかり、明日の乗馬体験はやめておきたいと端的に伝えた。最初ぽかんとしていたお義母様は、みるみる驚きを露わにして前のめりになる。
「本当に!?」
「はい。ちゃんと心拍も確認できました」
「はぁぁぁぁ~~」
悲鳴とまではいかないが、感情の高ぶりを抑えられない声を出す彼女。こ、これはどういう反応?
両頬に手を当てる〝ムンクの叫び〟状態の彼女は、次いで興奮気味に言う。
「乗馬なんかやってる場合じゃないわ! ベビー用品を揃えないと!」
「さすがに気が早すぎますよ、奥様」
佛さんがのほほんとした調子でツッコむ。お義母様の頬が徐々に紅潮してきて、喜んでいるのだとようやくわかった。
「承知いたしました。旦那様は仕事中ですが、奥様はご在宅のはずなので向かいますね」
快く承諾してくれた佛さんは、私の体調を気遣って穏やかな運転で黒凪家へと車を走らせた。
十分ほどで到着し、いつものようにリビングに通される。しばし待っていると、佛さんと共にお義母様がやってきた。
「どうしたの? 深春さん」
「突然来てしまってすみません。ご報告したいことがあって」
ついさっき妊娠がわかり、明日の乗馬体験はやめておきたいと端的に伝えた。最初ぽかんとしていたお義母様は、みるみる驚きを露わにして前のめりになる。
「本当に!?」
「はい。ちゃんと心拍も確認できました」
「はぁぁぁぁ~~」
悲鳴とまではいかないが、感情の高ぶりを抑えられない声を出す彼女。こ、これはどういう反応?
両頬に手を当てる〝ムンクの叫び〟状態の彼女は、次いで興奮気味に言う。
「乗馬なんかやってる場合じゃないわ! ベビー用品を揃えないと!」
「さすがに気が早すぎますよ、奥様」
佛さんがのほほんとした調子でツッコむ。お義母様の頬が徐々に紅潮してきて、喜んでいるのだとようやくわかった。