孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】
「え、わ、すごいすごい! この曲売れそう!」
「作曲家に転職できるかもな」
ふざけたやり取りもすごく楽しくて、ふたりで笑いながらメロディーを紡ぐ。振り向けば、いつもは絶対に見せない少年のような笑顔の彼がいて、胸がきゅんとした。
視線が絡み合って演奏が止まる。ピアノを弾いていた彼の手は私の頭を引き寄せ、甘いキスを交わした。
口内で舌が交わり、ピアノの余韻に代わって官能的な水音が響く。高揚する心臓のリズムは、速くなったメトロノームみたい。
名残惜しげに唇が離れると、セクシーな吐息をこぼす彼が熱っぽい瞳で私を見上げる。
「……ベッドで愛してもいいか?」
完全にスイッチが入っている私に、断る選択肢はない。照れ隠しに彼の首にぎゅっと抱きついて、「お願いします」と返した。
寝室に移動した私たちは、優しく、優しく抱き合った。最中に「好きだ」と何度も口にされるのは、想像以上に幸福感と快感を伴う。
奏飛さんに愛される日々は、幸せに際限がない。これまで底辺をさ迷っていた人生は今のためにあったんじゃないかと思うと、それすらも愛しく感じてしまうほど。
赤ちゃんごと抱かれながら、彼と巡り会えた運命に幾度となく感謝した。
「作曲家に転職できるかもな」
ふざけたやり取りもすごく楽しくて、ふたりで笑いながらメロディーを紡ぐ。振り向けば、いつもは絶対に見せない少年のような笑顔の彼がいて、胸がきゅんとした。
視線が絡み合って演奏が止まる。ピアノを弾いていた彼の手は私の頭を引き寄せ、甘いキスを交わした。
口内で舌が交わり、ピアノの余韻に代わって官能的な水音が響く。高揚する心臓のリズムは、速くなったメトロノームみたい。
名残惜しげに唇が離れると、セクシーな吐息をこぼす彼が熱っぽい瞳で私を見上げる。
「……ベッドで愛してもいいか?」
完全にスイッチが入っている私に、断る選択肢はない。照れ隠しに彼の首にぎゅっと抱きついて、「お願いします」と返した。
寝室に移動した私たちは、優しく、優しく抱き合った。最中に「好きだ」と何度も口にされるのは、想像以上に幸福感と快感を伴う。
奏飛さんに愛される日々は、幸せに際限がない。これまで底辺をさ迷っていた人生は今のためにあったんじゃないかと思うと、それすらも愛しく感じてしまうほど。
赤ちゃんごと抱かれながら、彼と巡り会えた運命に幾度となく感謝した。