孤高の御曹司は授かり妻を絶え間なく求め愛でる【財閥御曹司シリーズ黒凪家編】
私の役目は奏飛さんの階級を上げるため、彼の子供を産むこと。いい暮らしをする引き換えに、この重大な任務を全うしなくては。初めてだとか気にしている場合ではないのだ。
寝る準備を整え、リビングのソファに座って気持ちを落ち着ける。甘い考えは捨てて、今一度〝黒凪家の嫁〟としての意識を強く持つ。
しばらくして、入浴を終えた彼がやってきた。セットされていない無造作な髪と、ラフな部屋着姿さえも色気を感じる。
「深春、おいで。これからの夜の嗜みについて教える」
手を差し出されると共にそう言われ、いよいよかと胸がざわめきだす。
意を決して手を重ねると、エスコートされて二階の寝室へ向かう。そしてラグジュアリーなその部屋にメインで置かれた、キングサイズのベッドに並んで腰を下ろした。
いくら腹を括ったとはいえ、この状況で緊張しないのは無理だ。どんどん心拍数が上がっていく私とは対照的に、彼は冷静に話し始める。
「今夜から、毎晩ここで一緒に眠る。子供を作るのは早いに越したことはない」
真っ先に言われたのは、やはり子作りについて。また胸に空洞が空くような感覚を覚える。
寝る準備を整え、リビングのソファに座って気持ちを落ち着ける。甘い考えは捨てて、今一度〝黒凪家の嫁〟としての意識を強く持つ。
しばらくして、入浴を終えた彼がやってきた。セットされていない無造作な髪と、ラフな部屋着姿さえも色気を感じる。
「深春、おいで。これからの夜の嗜みについて教える」
手を差し出されると共にそう言われ、いよいよかと胸がざわめきだす。
意を決して手を重ねると、エスコートされて二階の寝室へ向かう。そしてラグジュアリーなその部屋にメインで置かれた、キングサイズのベッドに並んで腰を下ろした。
いくら腹を括ったとはいえ、この状況で緊張しないのは無理だ。どんどん心拍数が上がっていく私とは対照的に、彼は冷静に話し始める。
「今夜から、毎晩ここで一緒に眠る。子供を作るのは早いに越したことはない」
真っ先に言われたのは、やはり子作りについて。また胸に空洞が空くような感覚を覚える。