呪いで恋愛成就します!
今のはなに……?
疑問を感じて立ち尽くす真美の腕を引いて悦美は屋上へと出た。
「う~ん! 気持ちいいね!」
空に両手を突き上げるようにて伸びをする悦美に真美も小さく頷いた。
確かに見上げれば余計なものがなにひとつない、空を感じることができる。
白い雲がのんびりと流れていて、小鳥たちがさえすり、遊ぶように飛んでいるのも心地良い。
だけど、さっきの寒気が忘れられなかった。
「今日は美術部が使ってるみたいだね」
屋上にはいくつかのカンバススタンドが置かれていて、そのどれもに風景が描かれたカンバスが乗せられている。
今は休憩中なのか、部員たちの姿は見えなかった。
「さっすが美術部。みんなうまいねぇ」
悦美は本来の目的を忘れたように絵に見入って感心したようにつぶやいた。
「ねぇ、これ見て」
そんな中真美は地面の一部を指差して立ち止まっていた。
50センチほどの円形にコンクリートの色が違っているのだ。
「なにこれ?」
「わかんない。修復でもしたのかな?」
ひび割れが起きて修復作業をすることは珍しくない。
疑問を感じて立ち尽くす真美の腕を引いて悦美は屋上へと出た。
「う~ん! 気持ちいいね!」
空に両手を突き上げるようにて伸びをする悦美に真美も小さく頷いた。
確かに見上げれば余計なものがなにひとつない、空を感じることができる。
白い雲がのんびりと流れていて、小鳥たちがさえすり、遊ぶように飛んでいるのも心地良い。
だけど、さっきの寒気が忘れられなかった。
「今日は美術部が使ってるみたいだね」
屋上にはいくつかのカンバススタンドが置かれていて、そのどれもに風景が描かれたカンバスが乗せられている。
今は休憩中なのか、部員たちの姿は見えなかった。
「さっすが美術部。みんなうまいねぇ」
悦美は本来の目的を忘れたように絵に見入って感心したようにつぶやいた。
「ねぇ、これ見て」
そんな中真美は地面の一部を指差して立ち止まっていた。
50センチほどの円形にコンクリートの色が違っているのだ。
「なにこれ?」
「わかんない。修復でもしたのかな?」
ひび割れが起きて修復作業をすることは珍しくない。