呪いで恋愛成就します!
だけど、円形に塗り直された跡があるのは珍しい。
「まぁ、そんなことどうでもいいじゃん。おーい、ミキコさんいますかぁ!?」
突然悦美が声を張り上げたので真美が慌てて止めた。
「ちょっと、なに言い出すの!?」
「だって、せっかく屋上に出ることができたんだから、目的を果たさないと」
「む、無理やり出てきてもらう必要なんてないって! ミキコさんだって、休憩したいだろうし!?」
「ミキコさんは幽霊だから、疲れたりしないと思うけど? おーい! ミキコさぁん!」
「も、もう帰ろうよ!!」
耐えきれずに悦美の腕を掴んだそのときだった。
屋上へ出てきた時感じた冷たさが真美の体を包み込んでいた。
悦美はまだミキコさんの名前を呼んでいるが、その声がどこか遠くから聞こえてきているようで、一瞬強いメマイを感じた。
ふらついた体を支えるために一歩足を踏み出した、その瞬間だった。
冷気がさぁっと風に流されて消えていく。
体のふらつきが収まり、音が身近に戻ってきた時、目の前に1人の少女が立っていた。
え――……。
「まぁ、そんなことどうでもいいじゃん。おーい、ミキコさんいますかぁ!?」
突然悦美が声を張り上げたので真美が慌てて止めた。
「ちょっと、なに言い出すの!?」
「だって、せっかく屋上に出ることができたんだから、目的を果たさないと」
「む、無理やり出てきてもらう必要なんてないって! ミキコさんだって、休憩したいだろうし!?」
「ミキコさんは幽霊だから、疲れたりしないと思うけど? おーい! ミキコさぁん!」
「も、もう帰ろうよ!!」
耐えきれずに悦美の腕を掴んだそのときだった。
屋上へ出てきた時感じた冷たさが真美の体を包み込んでいた。
悦美はまだミキコさんの名前を呼んでいるが、その声がどこか遠くから聞こえてきているようで、一瞬強いメマイを感じた。
ふらついた体を支えるために一歩足を踏み出した、その瞬間だった。
冷気がさぁっと風に流されて消えていく。
体のふらつきが収まり、音が身近に戻ってきた時、目の前に1人の少女が立っていた。
え――……。