呪いで恋愛成就します!
どうすればいいのかわからなくなって、次第に目の奥が熱くなってきて、涙がこぼれてしまう。


相手はなにも悪いことをしていないのに、目の前で急に泣いたりしたらきっと困らせてしまう。


そう思うと、なかなか勇気がでなかった。


「っていうか、修平がどこの高校に行くか知ってるの?」


その質問に真美は左右に首をふる。


「知らないんだ……それでよく高校に入学してからでも遅くないとか言えるね」


悦美は両手を腰に当てて、まるで怖い先生みたいだ。


「え、えへへ」


どうにかこの場を和ませようとして微笑んでみせたけれど悦美から険しい表情は消えない。


ジロリと睨まれて喉の奥がヒュッとすぼまった。


「笑い事じゃないよ!? 修平は女子にも人気があるし、きっと卒業前には沢山の子に告白される。そんな中、真美が勝てると思ってるの!?」


「そ、その言い方だと私がふられるみたいな言い方だよ」


「OKもらえる自信があるの?」


一生懸命言い返してみても悦美は容赦なく切り捨てる。


それが自分のためだと知っていても真美の胸はチクリと傷んだ。
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