呪いで恋愛成就します!
強引なやり口
『あなたの中にずーっといる』


昨日ミキコから言われた言葉が何度も頭の中でリフレインして、せっかくの爽やかな朝を楽しむことができないまま、学校に到着していた。


「おはよー真美。って、その顔どうしたの？」


近づいてきた悦美がギョッと目を見開く。


真美の目の下にはクマができていて、目は赤く充血しているのだ。


一晩中ミキコへ向けて『出ていってください』と念じていただめ、ロクに眠れていない。


頭も痛いし、朝ごはんもいつもの半分くらいしか食べられなかった。


「もう、最悪……」


よろよろと自分の席に座った真美は昨日の出来事を悦美に話した。


悦美は終始目を輝かせて真美の話しに耳を傾けて、最後には「すごいじゃん！！」と、感心したように手を叩いた。


「どうしてそんなに嬉しそうなの？」


「実は昨日の時点ではまだ半信半疑だったんだよね。ミキコさんの話。だけど今聞いたっら本当っぽいなって思って！」


自分の話を疑われていたのだとわかって少しショックだったけれど、そう簡単に信じられる話ではなかったと思い直した。


「全部本当だよ」

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