呪いで恋愛成就します!
「大切な話があるの。じゃあ、後で」


真美はヒラリと手を振って自分の席へと戻って行ったのだった。

☆☆☆

「はああぁぁぁ!!」


自分の席に突っ伏して盛大なため息を吐き出す。


「すごいじゃん真美! 自分からあんな風に誘うなんてさ!」


一部始終を見ていた悦子は頬を赤らめて自分のことみたいに喜んでいるが、真美にとってはそれところではなかった。


「どうしよう。みんなの前で誘っちゃったよ……」


「それでいいんだって。それにしても、ミキコさんって本当にいたんだね!」


「やっと信じてくれた?」


真美の言葉に悦美は何度も頷いた。


何年も片思いを続けてきた真美を間近で見ていた悦美にとっては、今回の真美の行動力はただものではないとすぐにわかるものだった。


「でもどうしよう! 呼び出しておいて、告白できなかったら!」


急に不安になって顔をしかめる真美を悦美がたしなめる。


「大丈夫だって! 告白だって、きっとミキコさんがしてくれるんだから! 真美はそれに身を委ねていればいいだけだって!」


そうなのかもしれない。

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