呪いで恋愛成就します!
だけどそれって、本当に私が告白したってことになるのかな……。

☆☆☆

それから放課後まではあっという間だった。


ジッと黒板上に設置されている時計を睨みつけて『時間よ、とまれ!』と念じてみても止まるわけもなく、チャイムが鳴り響く。


「じゃあ、頑張ってね!」


今日に限って悦美はなにか用事があるようで、先に教室を出ていってしまった。


ひとりになった真美はとたんに不安になり、心臓が早鐘のように打ち始めた。


これから自分が修平に告白するなんて信じられない。


まだ心の準備だって全然できていない。


チラリと振り向いて修平の席へ視線を向けると、修平はすでにいなくなっていた。


先に校舎裏へと向かったのかもしれない。


それなら、もうこのままなにもなかったように帰るしかない!!


修平には嫌われるかもしれないが、ひとりで告白するなんてやっぱり無理!


真美は学生カバンを握りしめると逃げるようにして教室を出たのだった。

☆☆☆

……で、どうして私ここにいるのぉ!?


気がつくと校舎裏で修平と見つめ合っていた。

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