呪いで恋愛成就します!
そう思いながらもぽつぽつと話始める。


最初に悦美から噂を聞いたこと。


実際に屋上へ行くと、自分にしか見えない女の子がいて、その子が体の中に入ってきてしまったこと。


「それじゃ、告白したのは真美ちゃんじゃなかったってこと?」


修平の言葉に真美は頷いた。


恥ずかしくて、情けなくて修平の顔を見ることはできなかった。


「それで、告白に失敗したからミキコさんはまだ私の体の中にいるの」


「体調不良はそのせい?」


また、頷く。


きっと笑われてしまうだろう。


そんなバカみたいなこと信じてるなんてと、呆れられてしまうかもしれない。


けれど、修平は顎に手を当てると真剣な表情で真美を見つめてきた。


「その話が本当だとすれば、辻褄があうな」


「え?」


「真美ちゃんの性格が急変したこととか、上から目線の告白のこととか」


「し、信じてくれるの!?」


「あぁ。昨日の真美ちゃんはあまりにも別人すぎたもんな」


修平の言葉に真美はようやく体を起こした。


まさか信じてくれるなんて思ってもいなかった!


「で、ミキコさんの願いっていうのは?」

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