呪いで恋愛成就します!
今では考えられないことだけれど、氏名だけじゃなく、住所や電話番号も明記されていたのだと聞いたことがある。


慌ててアルバムのページをめくって確認してみると、たしかに一番最後の方に生徒と教師全員分の個人情報が書かれているのを見つけた。


「あった!」


ミキコさんが写っていたのはたしか3年2組。


住所が乗っていれば、今からそこへ行くことができる!


「これがミキコさんの住所だよ。自転車がなくても行ける距離!」


一気に解決への光が見えてきて、真美は知らない間に修平の腕を掴んでいた。


「あぁ。よし、すぐに行こう!」


修平が少しだけ頬を赤く染めていたことに、真美は気がついていなかったのだった。

☆☆☆

ミキコさんの家は中学校から徒歩15分ほどの距離にある住宅街だった。


今でもそこにはたくさんの綺麗な家が立ち並んでいる。


「この住所だと、多分この辺りなんだけど……」


昔の住所を頼りに歩いてきたものの、細かな場所まではさすがにわからない。


幸いにもアルバムを確認してミキコさんの名字がわかっているから、そこから探し出そうとしたときだった。


「こっちだ」
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