呪いで恋愛成就します!
なにが起こったのかわからなかった。
ただ、強い衝撃を感じて私の体は吹き飛ばされた。
その衝撃の根源は私に激突したわけではなく、すぐ真横に落下してきたのだ。
屋上の地面がひび割れて粉々に砕け散ったのが見えた。
ヒロシくんが駆け寄ってくるのが見えた。
だけど声はでなかった。
すぐ真横に落下した隕石の衝撃で、私の意識は途絶えた……。
☆☆☆
「好きです!!」
突然の告白に白衣を着たその人は目を見開いて動きを止めた。
彼と一緒にいた看護師が何かを察したように慌ててその場をあとにする。
「えっと、真美ちゃんだっけ? もう体は大丈夫かい?」
優しく、子供を諭すような声。
「違う! 私は真美じゃない!」
その言葉に彼は心配そうな表情になって私の顔を覗き込む。
夢を叶えて医師になった彼からすれば、これは大きな病気が隠れているかもしれないと判断したみたいだ。
「覚えてるよね? 私、ミキコだよ」
「ミキコ?」
瞬間、彼の目が大きく見開かれた。
信じられないと言った様子で私を見つめる。
「冗談はやめて、早く帰りなさい」
ただ、強い衝撃を感じて私の体は吹き飛ばされた。
その衝撃の根源は私に激突したわけではなく、すぐ真横に落下してきたのだ。
屋上の地面がひび割れて粉々に砕け散ったのが見えた。
ヒロシくんが駆け寄ってくるのが見えた。
だけど声はでなかった。
すぐ真横に落下した隕石の衝撃で、私の意識は途絶えた……。
☆☆☆
「好きです!!」
突然の告白に白衣を着たその人は目を見開いて動きを止めた。
彼と一緒にいた看護師が何かを察したように慌ててその場をあとにする。
「えっと、真美ちゃんだっけ? もう体は大丈夫かい?」
優しく、子供を諭すような声。
「違う! 私は真美じゃない!」
その言葉に彼は心配そうな表情になって私の顔を覗き込む。
夢を叶えて医師になった彼からすれば、これは大きな病気が隠れているかもしれないと判断したみたいだ。
「覚えてるよね? 私、ミキコだよ」
「ミキコ?」
瞬間、彼の目が大きく見開かれた。
信じられないと言った様子で私を見つめる。
「冗談はやめて、早く帰りなさい」