呪いで恋愛成就します!
そう言って笑うと、悦美はふいに真顔になった。
「でも、本当の噂かもしれない。その幽霊に乗り移ってもらうことができれば、真美でも告白できるってことだよ?」
グイッと顔を近づけて言われて真美は数歩後ずさりをした。
「ゆ、幽霊の力を借りるなんて、そんな……」
ただでさえ幽霊は怖い存在だ。
その幽霊に乗り移ってもらうなんて、考えただけでも背筋が寒くなってしまう。
「まぁねぇ。その幽霊はミキコさんって呼ばれてるんだけど、キミコさんが乗り移った状態で好きな人に告白するでしょう? その結果ふられたら、ミキコさんは体から出ていってくれなくなるっていう噂もあるんだって」
幽霊がずっと体に入ってるってこと!?
サッと青ざめて全身に震えが走る。
「こ、こわいこと言わないでよ……」
「ごめんごめん。でもさ、ちょっと興味ない?」
悦美の目には好奇心の光が宿っている。
「ないないない! だって、幽霊でしょう?」
真美は両手で自分の体を抱きしめて左右に首を振った。
それでも悦美は目を輝かせたまま屋上を見上げる。
「でも、本当の噂かもしれない。その幽霊に乗り移ってもらうことができれば、真美でも告白できるってことだよ?」
グイッと顔を近づけて言われて真美は数歩後ずさりをした。
「ゆ、幽霊の力を借りるなんて、そんな……」
ただでさえ幽霊は怖い存在だ。
その幽霊に乗り移ってもらうなんて、考えただけでも背筋が寒くなってしまう。
「まぁねぇ。その幽霊はミキコさんって呼ばれてるんだけど、キミコさんが乗り移った状態で好きな人に告白するでしょう? その結果ふられたら、ミキコさんは体から出ていってくれなくなるっていう噂もあるんだって」
幽霊がずっと体に入ってるってこと!?
サッと青ざめて全身に震えが走る。
「こ、こわいこと言わないでよ……」
「ごめんごめん。でもさ、ちょっと興味ない?」
悦美の目には好奇心の光が宿っている。
「ないないない! だって、幽霊でしょう?」
真美は両手で自分の体を抱きしめて左右に首を振った。
それでも悦美は目を輝かせたまま屋上を見上げる。