呪いで恋愛成就します!
「ミキコさんが本当にいるかどうかだけ、行ってみない?」
「えぇ!? そ、そんなことして本当に幽霊がいたらどうするの!?」
「大丈夫だって! いたらそのときは真美の告白を手伝ってもらえばいいんだし。そもそも噂は噂だし!」
言いながら悦美は真美の腕を掴んで強引に歩きだしていた。
「待って待って待って! 私、本当にそういうのダメなの! 幽霊も、高いところも!」
「えぇ? 高いところも苦手だっけ?」
「苦手! 苦手だから無理だから!」
必死に悦美の腕を振りほどこうとするが、力の弱い真美はひきずられるようにして校舎内へと戻ってきてしまっていた。
放課後の校舎も苦手。
いつもと違う雰囲気。
どこから聞こえてくるのかわからない笑い声。
全部が怖い。
生徒の数が少なくなるせいか、こころなしか空気も冷たく感じられる。
「もう! ちゃんと歩いてよね!」
へっぴり腰になってゆっくりゆっくり階段を登る真美に悦美が目を吊り上げて怒る。
「だ、だって、放課後の校舎ってなにかありそうで怖い……」
それでなくても今から幽霊に会いに行くというのだ。
「えぇ!? そ、そんなことして本当に幽霊がいたらどうするの!?」
「大丈夫だって! いたらそのときは真美の告白を手伝ってもらえばいいんだし。そもそも噂は噂だし!」
言いながら悦美は真美の腕を掴んで強引に歩きだしていた。
「待って待って待って! 私、本当にそういうのダメなの! 幽霊も、高いところも!」
「えぇ? 高いところも苦手だっけ?」
「苦手! 苦手だから無理だから!」
必死に悦美の腕を振りほどこうとするが、力の弱い真美はひきずられるようにして校舎内へと戻ってきてしまっていた。
放課後の校舎も苦手。
いつもと違う雰囲気。
どこから聞こえてくるのかわからない笑い声。
全部が怖い。
生徒の数が少なくなるせいか、こころなしか空気も冷たく感じられる。
「もう! ちゃんと歩いてよね!」
へっぴり腰になってゆっくりゆっくり階段を登る真美に悦美が目を吊り上げて怒る。
「だ、だって、放課後の校舎ってなにかありそうで怖い……」
それでなくても今から幽霊に会いに行くというのだ。